2014-05-14から1日間の記事一覧

貴堂嘉之『アメリカ合衆国と中国人移民 - 歴史のなかの 「移民国家」 アメリカ』

これまでの米国の移民史研究ではヨーロッパ系移民を中心に論じられ、アジア系移民はあまり扱われることがなかったが、本書はそこにばっさりメスを入れ、東南アジアの植民地化とそれに伴う広東、福建からの労働力移動といったプル要因やアヘン戦争、太平天国…

ポール・ファーマー『権力の病理』

ポール・ファーマーは貧困国で結核やエイズの医療活動を行ってきた医師・医療人類学者であり、政治哲学的にはアマルティア・センに近く、じっさいセンが序文を寄せている。 1部はハイチなどで著者が見聞きしたことの記述やインタビュー、2部は通常の人権の…