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養老孟司他『バカにならない読書術』

バカにならない読書術 (朝日新書 72)

バカにならない読書術 (朝日新書 72)

限られた時間の中で、何を、どのように読むべきかということに関心を持っている、つまり合理的な読書がしたいと思っている読書家にとって、読書術系の本はひとつの指針となってくれるもの。本書は個人的に好きな書き手である池田清彦さんが共著で書いてる読書術ということで期待して読んだのだけど、うーん、これは結構読み手を選びますなァ・・・。
まず1部は「養老流」本の読み方とあるのだが、読書術というより養老さんの得意なバカの壁の延長みたいな話であり、2部以降は科学、哲学、伝記、時代小説・・・とテーマがあって、そのテーマごとに三人がお勧めをあげていくのだけど、どうも雑談(放談?)中心で、三人のファンなら面白いかもしれないけどそうでない人はついていけなくなる可能性あり。個人的には『ジョジョの奇妙な冒険』や丸山圭三郎の『ソシュールの思想』なんかを選ぶ池田さんのセレクトは興味深かったけど、不特定多数の人に読書術を一冊紹介しろと言われたら、本書よりも例えば加藤周一さんの『読書術』を選ぶだろうと思う。