JUMP REMIX 魁!!男塾

宮下あきらと言えば代表作は『男塾』ということになるんだろうけど、僕がジャンプを読み始めた頃にはとっくに終わってたということもあって、個人的にこれまで読んできた宮下作品は『瑪羅門の家族』『BAKUDAN 』とかマニアックなのばっかだった(いやこれらの作品だって面白いんだよ?この二作品すぐ打ち切られたけど・・・)。でも半年ぐらい前ジャンプリミックス(コンビニとかで売ってる廉価版コミックね)で男塾が出てたので、元々名前と大筋ぐらいは知ってて興味があったので、これを機にと集め出してついに最近コンプしてしまった。途中で頓挫しなかったのはもちろん面白かったから。どこから突っ込んでいいかわからんありえなさのオンパレードが最高。民明書房のトンデモ過ぎる解説文とか、強敵との戦いで苦戦→死に間際に必殺奥義出して→「ぬぅあの技は・・・」(たいてい雷電)→「知っているのか雷電」(たいてい桃)→敵を倒した後仲間死亡「後は頼んだぜ・・・」→仲間号泣→読者(俺)も号泣→・・・と思ったら数話後「お、お前はー!!」つっていとも簡単に生き返って・・・おい!みたいな(1000度の硫酸の沼とかに落ちても普通に実は生きてたりする)、そういうのはさんざん語られてるのだろうけど、やはりこの漫画はそのありえなさを「笑う」というのが健全な反応なんじゃないかと。軍国主義的な描写は、作者は「保守派」の人なのかなと思わせるが、中国人もアメリカ人も仲間として活躍するし、「ロックだかなんだか知らねえがそんな敵性音楽歌ってどうするかー!!」とか教官に言わせておいて作者はローリングストーンズの大ファンで若いころロック喫茶に通っていたってんだからあまり思想性とか深読みせずギャグとして読むのが正しい気がします。