サクラはいつもそこにある


毎年春になると近くの神社に桜を見に行ってるんだけど、今年は余裕がなくて見に行くのが遅れて満開を見逃してしまった。でもま、桜のこと書いたブログとかってみんな満開の画像ばっかだしたまにはこういうのもいいっしょ。「わびさび」みたいな感じで(?)。言語学者のソシュールによれば記号(コトバも含む)にはシニフィエ(記号内容)とシニフィアン(記号表現)という二つの側面があるという。「桜」という文字がシニフィアンで、ピンク色の花がぶわーってなってるイメージが一般的な「桜」のシニフィエ、ではないだろうか。記号としての「桜」は終わってしまったけれど、当然ひとつの植物としては1年中いつもそこにあるんだよね。夏も冬も。花が散っても、サクラそのものが突然消えるわけではない。頭ではわかってるつもりだけどつい忘れてしまいがちなそのことを、今年は深く理解できたよ。


ちなみに桜の花が散り若葉が出始めた頃から新緑で覆われた時期までの桜の木を葉桜というらしいです。