おすすめ新譜その1 MSTRKRFTとRATATAT

Fist of God

Fist of God

カナダ出身のギターレスのデュオDEATH FROM ABOVE 1979のベーシストだったJesse F. KeelerがDFA1979を解散させて始めたエレクトロユニットがMSTRKRFT(マスタークラフト)である。ぼくはDFA1979にはかなりハマったクチで、2回あった来日公演に2回とも行っている。だから人気が上昇中って時に突然解散と聞いたときはけっこうショックがデカかった。そして、ハードコア寄りの音楽をやっていたジェシーがMSTRKRFTでかなりエレクトロな音楽に転向(少なくともそう見える)したのは意外なのだった。それがちょうど今から3年前。MSTRKRFTにはDFA1979ほどハマれず、マイスペとかのチェックもしないで放置してたのだけど、どうやら最近2ndを出していたようだ。ちょっと聴いた感じ、1stを踏襲してる感じですな。2ndを聴いた上でも基本的にぼくのMSTRKRFTに対する距離感は変わらなそうだ。ダンスミュージック畑での評価は高いらしいが、ベーシストとしてのジェシーを生で観た者としてはまたバンドもやって欲しいと思うのだけど・・・。

Lp3

Lp3

4年ぐらい前、音楽雑誌の輸入盤レビューで気になって1stを買ったのが、NY出身インスト・ポップ・ユニット・RATATAT(ラタタット)との初めての出会い。このアルバムはかなり気に入ってよく聴いたし、今でも時折聴いてる。RATATATは1stの頃は(僕の見聞では)無名だったと記憶してるが2nd("Classics")が出る直前あたりから、あのビョークが絶賛してるとかで、やたら知名度が上がってきたのだった。しかし、RATATATの上がっていく知名度とは裏腹に個人的には2ndは1stに比べてイマイチで、2ndが出た後もぼくは1stばっかり聴いておりましたハイ。ちなみに人気出たから冷めたとかそういうわけでは決してないよ。無名の頃から知ってるアーティストがブレイクするのは個人的に喜ばしいことだと思っておりますYO!んで、そのRATATAT、いつの間にか3rd("LP3")を出してたようです。聴いてみたところ2ndの延長線上に位置づけられる作品と言えそう。でもやはし今回も1stより好きになれるとは思えんなあ。モグワイの前座とかこなして音楽を洗練させていく彼ら。それでも1stの頃の垢抜けてない感じというか、のんびりまったりしたシンプルなサウンドに惹かれてしまうぼくなのです。