おすすめ新譜その2 The Boy Least Likely To

Law of the Playground

Law of the Playground

The Boy Least Likely Toは英国バッキンガムシャー出身の男性二人組。バンジョートイピアノ、鉄筋、リコーダーといった楽器を使った、ポップでほのぼのしたサウンドに「動物の目線から人間の世界を語った」という歌詞を乗せた音楽で、アーティスト名やジャケからして象徴的なように、大人の世界から隔離された、牧歌的で絵本のような世界をみせてくれる。例えるなら森の動物達の音楽隊って感じ?脱社会的なんだけど、そこらのバンドの常識的なメッセージよりもよっぽど本質を突いてる歌詞はなかなかあなどれません。脱社会的存在といってもDQN的だったりオタクだったり色々あるけどこういうケースはなかなか珍しい(笑)。どんなジャンルもそうだけどぼくはこういう脱社会性と社会性がぶつかってスパークするような世界観がすごく好きですね。そのThe Boy Least Likely Toが最近2ndをリリース。1stも良かったけど2ndは本質は変わらないまま、もっとよくなっている。二人はもう三十近いし、いい年こいてモラトリアム(?)もいいとこなんだけど、芸術家はそれでいいのでしょう。