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『国際政治哲学』

これは良書ですねぃ。扱ってる範囲は広いし文献案内も充実してる。
17ページにわたる力のこもった「はじめに」を読むだけでも勉強になる。
その「はじめに」で「各章は内容的に独立しており、関心のある章から拾い読みしていくという読み方も可能」とあるので自分はカントやヒューム、ヘーゲルやシュミットも登場する第一章の国際秩序観の変容、後期ジョン・ロールズ(『万民の法』の頃)の解説に重点を置いた第二章、近代日本の国際政治論を扱った第七章などから読んだ。

アダム・スミスモンテスキューと並べられる哲学者としてのヒュームやカントって久しぶりに読んだ気がする。

本書の成立事情は、司会に川本隆史さん、報告者に伊勢田哲治さんといった布陣で開催された日本イギリス哲学会研究大会のシンポジウムで、フロアとの質疑応答がうまく噛み合わず、討論者として参加していた本書の編者が政治哲学の語彙や概念装置が共有されていないことを痛感し、言葉を共有するための本を作ろうと思ったことというのもあるそうですよ。

これですね↓
日本イギリス哲学会 第29回総会・研究大会プログラム・報告要旨
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsbp/29kobe/29kobe.html

なんだか本によって記事の長短が偏ってますが、短いから軽視ということではありません。

国際政治哲学 (Nakanishiya Companions to Social Science)

国際政治哲学 (Nakanishiya Companions to Social Science)