2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

太田紘史編『モラル・サイコロジー 心と行動から探る倫理学』

道徳的判断に関わる心理や行動についての記述的探究を紹介しつつ、それが「〜してはならない」や「〜すべき」といった規範を扱う倫理学説にどう関わってくるかを扱うモラルサイコロジーの本。 なんだか倫理学にケチをつける分野なのではと警戒する読者もいる…

ハロルド・ハーツォグ『ぼくらはそれでも肉を食う―人と動物の奇妙な関係』

やまがたさんが訳し、スティーブン・ピンカーも賞賛、ということから察しがつくと思うが、ジョナサン・ハイトやジョシュア・グリーン、マーク・ハウザーといった勢いのある科学者が出てくる科学寄りの本。倫理学の話も出てくるがそれメインではない。 原題は…